私たちの理念

TSUTA-ERU

私達はこの美しい自然を未来に伝えたい。そんな思いから再生紙を始め、非木材紙の生産、そしてリサイクル活動を積極的に展開しています。

TAMO-TSU

私達は先人達から受け継ぎ、未来に語り継がれる有形無形の技術、財産を保守し、その充実を目指しています。

TSUKU-RU

私達は常に技術革新、情報革新、そして企業力の革新を通じ、生活を、感性をそして社会を豊かにする素材を創造していきます。

つたえる

情報を伝えるメディアとしての紙。

はじめに伝えたい。そして複製される情報。

「伝えたい」「知りたい」と思ったとき、ひとは紙を手にします。それがプリント用紙だったり、ハガキだったり、パンフレットだったり…。紙は印刷技術の出現によって、メディアとしての役割が飛躍的に拡大しました。紙は自在に姿を変えてあらゆるシーンにとけ込み、情報化社会をバックアップしています。

 紙の消費量はその国の文明を表すバロメーターといわれています。今日の私たちは当たり前のように多種多様な紙に囲まれて暮らしていますが、もし紙がなかったらどうなるでしょうか? 「一切の社会生活が成り立たない」といっても過言ではないはずです。

 もとより紙は「書く」「見る」といった人間の活動を支える最も基本的なものでした。しかし印刷の出現によって驚くべき知見を与えてくれる情報ツールとなり、現在その役割は飛躍的に拡大しています。

 情報用紙、高級多色印刷紙、商業用印刷紙など、当社の製品群も高度な印刷技術に対応したものが主力です。パンフレット、カタログ、名刺、グリーティングカード、ポストカード、証券、株券、領収書、ギフト券、ファイル、バインダー、ノート…。さまざまにカタチを変えて、あらゆる活動、暮らしにとけ込んでいます。

たもつ

文化、伝統を次代に。保守される知恵。

知的資産にアクセス。伝承される知恵。

大切に保ち、後世まで伝えたい知的財産があります。現代の私たちの暮らしも、先人の豊かな知識や慈しみ深い思想の元に成り立っているのです。ひとが健やかに、心豊かに生きるために考えられたさまざまなドキュメントを、紙は語り部となって、雄弁に伝え続けています。

 紙がまだなかった時代、人類の祖先は岩や石、獣骨、皮、木などに大切なことを記していました。生きた軌跡を残し、自らの知恵を後世に伝えたいと願う心は脈々と受け継がれ、紙の創出に至ります。ひとたび紙を手に入れると経験を知識化して再利用できるようにしたり、貴重な情報を次世代へ継承するために細かく記録するようになり、紙はたちまち文化の担い手となったのです。

 マルチメディア化が進み、活字離れが危惧されている現在においても、文献を読み、資料を集め、考えを記し、意見を提出するなど、知的な活動に紙は欠かせません。

 こうしたアカデミックな分野にも当社の紙は広く浸透しています。書籍、教科書に使われている出版用紙はあらゆるデザインに応えられるよう、ラインナップを充実。本文、カバー、装幀、見返しと、図書全体に対応しています。

つくる

平面から立体に。活躍のシーンは無限大。

創造力を刺激する紙を作っています。

思いのままに折ったり、貼ったり…。造形が容易な紙は、誰もが創作意欲をかき立てられます。楽しい遊びのアイテムから美しい芸術作品まで、あらゆるワークの材料に使われ、暮らしに潤いを与えてくれます。アーティストや産業技術者とのコラボレーションによって、新しい紙も続々と誕生しています。

 折り紙は日本が世界に誇る紙文化です。変幻自在な紙は古来より人々の創造力を駆り立て、さまざまなクラフトやアートに使われてきました。そして江戸時代に上質で美しい和紙が作られたことから浮世絵が誕生したように、芸術を生み出す力を秘めた、インセンティブな紙が求められるようにもなったのです。

 当社の紙はデザイナーやアーティストに利用される機会が多く、フレキシブルに対応することで、オリジナリティの高いコラボレーション作品も次々に誕生しています。

 また、電子機器、自動車、機械工業など、ハイテク産業から新素材として注目されている機能紙も双方向の意見交換なくしては作ることのできない紙。活発な市場からの刺激を受け、今後の発展が望まれる分野でもあります。こうして新しい要求や厳格なチェックを経て開発した紙が、社会を豊かにする作品や製品になったとき、私たちは計り知れない喜びに包まれます。